マレーシア留学体験記
セブイチのゆーです。マレーシア留学は、ELCクアラルンプールキャンパスで学びましたので、留学体験記としてお伝えしたいと思います。
学校の雰囲気
私が留学した12月中旬の生徒の国籍比率は、中東の方(サウジアラビア人,シリア人,オマーン人,イエメン人等)約80%,アジアの方(日本人,韓国人等)約10%,その他約10%といった感じでしたかね。学校の中は、まるで中東の国に来ているような雰囲気です。学校の中には、イスラム教に配慮してお祈りする部屋も設けられています。日本には、中東の方やイスラム教徒が少ないので、中東の国々の文化や考え方を学べるチャンスかもしれません。最初は、当然違和感がありましたが、彼らと一緒にいる時間が増えると、段々慣れて来ました。
生活上の注意点
マレーシアは、学校だけが特殊ではなくて、国民の約60%がイスラム教徒です。ですから、留学前にイスラム教の文化を少し勉強しておいた方が良いと思います。1日5回お祈りすることや豚肉は食べないなど基本的なことは覚えておきましょう。また、クアラルンプールは治安も良く、生活上のインフラもしっかり整っている上に、日本より生活費は大分安く済みます。とても住みやすい都市だと思います。
初日のスケジュール
09:30~10:45 Placement test,Speaking test
10:45~11:00 Local area tour(cafe,ATM,restaurants)
11:00~11:30 Coffee break
11:30~12:30 Welcome presentation,find out your class
14:00~15:00 Class
15:15~16:15 Class
プレゼンテーション
プレゼンテーションは、アカデミックマネージャーのマイクが実施しました。生徒が一番関心のある主たる3つのクラスの特徴を伝えてくれました。1限目と2限目の授業は総合的に英語力をつけるための授業であり、3限目はSpeaking重視の授業となっています。尚、4限目は選択制の授業です。また、担当スタッフの紹介や学校のルール, Activitiesなどの説明もありました。特に印象に残ったのは、マレーシアの生活で注意する点の説明です。やはり、ミネラルウォーターと傘は必需品のようです。
学校内と周辺のツアー
学校内ツアーの際、一番驚いたのは、お祈りする部屋とお祈りの前に清める水が用意されていたことです。私の持論ですが、留学は語学をしっかり学ぶのと同時に異文化にも興味関心を持ち、相手を理解することが大切です。また、周辺のツアーでは、ブキッ・ビンタン通りにある有名チェーン店(スターバックスやマクドナルドなど)や銀行などの場所も紹介してくれました。学校側で、学校周辺の地図を用意してくれたのは、良かったと思います。
時間割
09:00~11:30 203a NAV Tan
12:00~13:00 203a NAV Tan
14:00~15:00 SLV 2c Sam
15:15~16:15 English Extras 選択制
初日のテスト
テストは、Grammar10問,Vocabulary30問, Use of English30問の計70問あります。WritingとSpeakingのテストも別途あります。問題も少し難しく、量もあるので、時間内に終えるのは中々大変でした。尚、Speakingのテストは、アカデミックマネージャーのマイクが行ないます。生徒のレベルをしっかり見極めたいのでしょう。私のレベルは、いつもよりも一つ低いレベルでした。テストの相性が悪かったのか、それともレベル分けが厳しめだったのか、どちらかでしょうね。テストはあくまでもレベル分けの目安なので、あまり気にするのはやめましょう。
同期との食事
プレゼンテーション終了後、同期のサウジアラビア人のAhmadと韓国人のSuyeonと一緒にランチに行きました。Ahmadは政府の役人で、かなりのお金持ちです。世界を飛び回っていて、いろいろと意見交換させていただきました。今回のマレーシア留学では、彼と一番仲良くなり、リアドか東京でいつか再会する約束もしました。Suyeonはマレーシア大好き女子で、長期留学後はマレーシアで仕事をしたいようです。留学という機会を通して、生徒一人一人の夢が実現すると良いですね。
203a NAV
この授業は、Teacher Tanです。タイ人なのですが、小学生の頃、ヨーロッパに住んでいたので、英語の発音もネイティブのようでした。彼女から、1日3時間程学んだのですが、とにかく授業に工夫を凝らしていて、楽しいActivitiesが多かったですね。例えば、「Tasting food is so much fun.」「I don’t like eating sweet food.」「Are you good at eating fast?」等ingの異なる形式を教わると、A4用紙にこの3つの形式のingを使用して文章をつくります。その後、文章の書いてある用紙を丸めてボールにし、生徒同士でボールの投げ合いをします。自分の書いたものが手元になくなり、他人の書いた文章のボールを3つ程持つと次のActivitiesが始まります。丸めたボールを開いて、他の生徒と会話をしながら、自分の書いた文章を探さなければなりません。また、ある時は単語を書いた紙が教室の壁に貼ってあります。それをType of dishやIngredient等の項目に分けるActivitiesもありました。生徒同士のコミュニケーションとSpeakingに力を入れた授業でしたね。彼女はアイディアも豊富で、生徒が楽しく英語を学べるように、毎回創意工夫しておりました。
SLV 2c
この授業は、Teacher Samです。イギリス人のジェントルマンです。彼の授業はSpeakingです。彼の授業も面白かったですね。例えば、「Small talk」のポイントとして、①Repeat question(Can you?)②Repeat words(Two years!)③Showing interest(Wow!)④Wh-question/follow-up question(Which restaurant did you go to?)などを意識すると良いとアドバイスされ、その後で生徒同士のActivitiesを行ないました。また、「Discussion」の授業では、「Education should be free.」「Murderers should be executed.」などのテーマが与えられて、賛成と反対に分かれて、ひたすら議論します。Speaking力を上げるためには、いろいろな工夫が必要です。
English Extras Moamen
この授業は選択制の授業です。私は、Writing,Pronunciation,Conversation,Ted talkなどの授業を受けました。Teacher KarolinaのConversationは、テーマが服とファッションでしたので、服好きの私は一人興奮しました(笑)。授業の際、シリア人の友人のMoamenからアラビアンスタイルのことを教えてもらいました。ファッションも奥が深いことを実感。
学校のActivities
私が留学した時期は毎週土曜日だけActivitiesがありました。もしかしたら、学生が多いシーズンだとActivitiesも増えるかもしれません。Activitiesを具体的に紹介します。KL City Tour,Broga Hill,Sunway Lagoon, Genting Highlands&Bukit Tinggi,Putrajaya Night Tourなどがありました。学校のActivitiesの良い点は、料金が安いことと現地ならではの観光スポットに行けることですかね。当然、ガイドは同行しませんが、通常のツアーよりも50%から70%位安くなります。現地で最新の観光スポットも見つけてみてください。
卒業書証書授与
通常の語学学校は、金曜日は午前中で授業が終わりです。なぜなら、午後から生徒の卒業式を行うことが多いからです。ただ、ELCクアラルンプールキャンパスは、卒業式はなく、授業もいつも通り行ないます。最終日は、クラスメイトと一緒に記念撮影をしたり、Meta(旧Facebook)等のSNSのアドレスの交換をしました。もちろん、Teacher Tanともツーショットで撮りました。イスラム教徒にとって、金曜日は特別な日で、皆モスクに行くことも覚えておきましょう。
留学の合間にクアラルンプール観光
ブキッ・ビンタンとツインタワー…ブキッ・ビンタンは、東京の銀座のような雰囲気を持ち、有名な高級ブランドからカラフルでオリエンタルなローカルブランドまで数多くのショップがあります。ロット10,パビリオン,スターヒル・ギャラリーなどのショッピングセンターが建ち並んでおります。私はパビリオンのスーパーやフードコートを度々使用しましたが、高品質のものや日本人に合う料理も多く、助かりました。また、ペトロナス・ツインタワーのあるKLCCは、高層ビルが並び立つビジネス街です。ただ、KLCC水族館やKLCC公園など自然も豊かで、リラックス出来る空間にもなっています。
独立広場と国立モスク
クアラルンプール駅周辺は、歴史を象徴する建物がたくさんあります。その一つに独立広場があります。1957年に独立が宣言された場所です。100m程の高さの掲揚塔はマレーシア人の独立する精神を表しているのかもしれません。独立広場の近くにある国立モスクは、1965年に建てられた国内最大級のモスクです。伝統的なイスラム建築がモダンになっています。イスラム教徒以外は、礼拝堂に入れませんが、私はその手前まで行くことが出来ました。礼拝堂内の装飾も美しく、また、数千人以上の信徒が入れるだけの広さがあります。
世界遺産のマラッカ観光
クアラルンプールから日帰りで行ける世界遺産は、マラッカです。クアラルンプールから約150kmの距離なので、車で往復5時間位ですかね。ポルトガル,オランダ,イギリスの文化とザビエルの足跡の残る海峡都市です。街の中心にあるオランダ広場,オランダ建築博物館のスタダイス,ザビエルの像が立つセント・ポール教会,要塞跡のサンチャゴ砦などが有名ですね。私は伝統的家庭料理のニョニャ料理をSeRoNiというレストランで食べたのですが、注文した料理は全て美味しかったです。お店のスタッフはお客の国籍を聞いて、その都度料理方法を変えているとマレーシアの友人が言っておりました。辛味を少し抑えたテイストは、日本人好みと言えます。
留学の合間にシンガポール観光
マリーナ・ベイ・エリア…3つのタワーに船の形をした建物がのっているマリーナ・ベイ・サンズが特に話題性があり、人気があります。アート・サイエンス・ミュージアム,マリーナベイ・サンズ・カジノ,ショップス・アット・マリーナベイ・サンズなどがあり、博物館,カジノ,ショッピングモールなどを兼ね備えた大規模の複合施設になっております。もう一つ有名な観光スポットが、ガーデンズ・バイ・ザ・ベイです。近未来型植物園の何とも不思議な巨大なツリー群です。スパーツリー群の夜のショーも素晴らしく、人気があるようです。そして、昔からお馴染みのマーライオンパークも徒歩圏内にあります。さすが、マーライオンと記念撮影をしている方は大変多く、今でもシンガポールのシンボルであることには変わりないですね。
オーチャード・ロード
約3kmの長さがあり、中心部にはアイオン・オーチャード,イセタン・オーチャード,シンガポール髙島屋S.C.などの大型ショッピングセンターがあります。一流ブランドのフラッグシップ店も数多く出店しておりますので、とても華やかで活気がある通りですね。私もシンガポール髙島屋S.C.に行った時は、ディスプレイが斬新で、とても良い刺激を受けました。また、グルメを納得させる素敵なレストランもたくさんあるので、下調べが必要かもしれません。オーチャード・ロードは、シンガポールやアジアの流行の発信場所と言えます。
3つのエスニックタウン
シンガポールには、チャイナタウン,アラブストリート,リトルインディアと異なる街があります。文化の違いを知るために、一度訪れても面白いと思います。チャイナタウンでは、仏牙寺龍華院,アラブストリートでは、サルタン・モスク,リトルインディアでは、スリ・ヴィラ・マカリアマン寺院が有名です。他のエリアでは、シティ・ホール・エリアのセント・アンドリュース教会や博物館,美術館等を見るコースも、シンガポールの別の顔が見れて良いかもしれません。尚、リゾート・ワールド・セントーサの中にユニバーサル・スタジオ・シンガポールがあります。