アメリカ留学体験記


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セブイチのゆーです。アメリカ留学は、ILSCサンフランシスコキャンパスで学びましたので、留学体験記としてお伝えしたいと思います。

学校の雰囲気

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私が留学した3月下旬の生徒の国籍比率は、アジアの方約60%,中南米の方約30%,その他約10%といった感じでした。学校の雰囲気は、サンフランシスコの街とも似ていて、アジア人が多いです。特にタイ人が多かったですね。私の同期で17才の日本の女子校生が一人で留学に来ていましたが、良い決断だったように思えます。海外生活が初めてでも、アジア人が多いと日本人は安心するようです。私の経験上、ILSCのスタッフは、皆さんフレンドリーなので、特に学校内では海外生活の不安は解消されるかと思います。

生活上の注意点

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サンフランシスコの気候は、年間通して気温差が少ないです。夏は暑すぎず、冬は寒すぎない快適な気温を保っています。11月から3月は雨期のため、雨の降る日が多くなります。私が短期滞在している間も、日本の春,夏,秋の気候になったり、雨が降ったりと予測出来ない気候でした。ですから、3シーズンの服を持参し、雨具の用意もした方が良いと思います。ただ、晴れ渡ると地中海性気候のため、湿気が少なく心地良いですよ。

初日のスケジュール

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07:45~08:30  集合,Test(Grammar,Reading,Writing)
08:30~08:40  School Tour
08:40~09:50  オリエンテーション
09:50~10:50  Test(Speaking),Free Time
10:50~12:30  Class
12:30~13:45  Lunch
13:45~15:00  Downtown Tour

オリエンテーション

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オリエンテーションでは、ディレクターから各担当者まで、それぞれ20分程説明があります。私はこのスタイルのオリエンテーションが好きです。生徒がスタッフの誰に相談したら良いか明確に分かりますし、スタッフともしっかりコミュニケーションがとれるからです。コーディネーターのエミリーから学校内での最も大切な3つのルールを念押しされました。①English Only Policy②Attendance Policy 80%③Late Policyの3つで、要は学校内で母国語禁止で、出席率は80%以上で遅刻はしないというルールですね。ActivitiesやWeekend Tripsの説明もありましたが、やはりILSCでは力を入れております。Graduation Ceremonyも毎週金曜日に実施されます。

同期と初ランチのお店

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同期では、台湾人のヴィヴィアンとエルン,日本人のアヤと仲良くなりました。ランチにいくことになり、野菜が食べれて安いお店があるかどうか話し合いました。ヴィヴィアンの提案でサンドイッチのサブウェイに行くことに。サンフランシスコでの外食は、ランチタイムでも最低10ドル位はします。アメリカのサブウェイは、日本のサブウェイよりも少し割高ですが、ヘルシー志向で且つ価格も安いです。マクドナルドを越えて、世界一の店舗数を持つサブウェイは、私達学生の生活を助けてくれます。

時間割

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Class Time Course Teacher
09:00~10:40 English for Academic Purposes Jack Lin
10:50~12:30 Business English Aydasara Ortega

初日のテストとアドバイス

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Testは、GrammarとReadingが各16問,Writingでは、改善したい点,英語を学ぶ目的そして英語を海外で学ぶ上での利益と不利益を回答するものでした。Testの時間は合計40分です。Testの際、留学の目的と目標を再度考えるのは良いと思います。オリエンテーション後に、Speaking Testがありました。この時、アデーナから「あなたのレベルはIntermediateのL1かL2ね。あなたはCEOだから、Business Englishに変更した方が良いと思うわ。」と。Business Englishは実際に仕事で英語を使用している上級者向けというイメージで今まで避けてきました。彼女のアドバイスも一理あるので、私はBusiness Englishに挑戦することにしました。結果はいかに(笑)。

Downtown Tour

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Downtown Tourでは、学校から徒歩圏内のベイブリッジとフェリービルディングマーケットプレイスを主に観光しました。ベイブリッジはサンフランシスコ市とオークランド市をつなぐ橋です。アデーナが「夜のライトアップされた橋も美しいわよ。」と言っていましたので、後日、見に行って来ました。フェリービルディングマーケットプレイスは、旬のオーガニック野菜や果物が有名です。シーフード,ワイン,チーズなどの専門店があったり、人気のレストランも集まっているようです。私が特に気に入ったお店は、日本にも既に出店しているブルーボトルコーヒーです。このお店でカプチーノを飲んだのですが、個人的にはスターバックスのカプチーノよりも、コーヒーの旨味や風味が出ているように感じました。コーヒー界のAppleと言われるだけの理由はありますね。

English for Academic Purposes

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この授業は、Teacher Jack Linです。祖父母が台湾人なので、日本人のような顔立ちをしています。Jackは、毎回授業前に本日のAgendaをホワイトボードに書き、生徒に伝えておりました。このAgendaは、生徒の本日の課題が明確になるので良いですね。私が留学した時期は、新しいセッションの週だったので、前半は少し軽めのActivitiesから始まりました。例として、Jigsaw readingの「The vanishing hitchhiker」の文を読んだ後にグループディスカッションをしました。タクシードライバーと幽霊の出会いのような話だったのですが、生徒一人一人から活発な意見が出されました。後半は「Food and Taste」の関連から、Reading,Vocabulary,Writing,Grammarをバランス良く学びました。クラスメートもタイ人,ベトナム人,韓国人,ブラジル人,日本人だったので、自国の食文化を紹介しながら、学び合えたと思います。一番面白かったのは、和牛の話題になった時です。私の小ネタですが、食欲増進のためビールを大量に飲む和牛がいるよと伝えたら、クラスメイトは大爆笑になりました。(笑)まさに異文化コニュニケーションですね。皆さんも是非使ってみてください。

Business English

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この授業は、Teacher Aydasara Ortegaです。やはり、Business Englishは、上級者向けですね。(笑)生徒のほとんどが社会人で、実際仕事で英語を使用している方もいました。初めて挑戦したのですが、今までで一番密度の濃い授業だったように思います。まず、Resumeの歴史を学習しました。アメリカのResumeには、写真,年齢,身長,体重,生年月日等がないのには驚きました。その後でTEDのScott Dinsmore氏の「How to find work you love」を見ました。次の日は、実践さながらのGroup Interviewの練習をしました。「Tell me about yourself,professionally speaking.」「How would your colleagues describe you?」「What makes your teamwork successful?」などの質問がされ、各自回答しなければなりません。Group Interviewに慣れて来たら、次はProfessional personについて各自プレゼンテーションをする課題が出されます。私は前日に数時間程かけて「Professional Japanese Entrepreneur」をまとめ、当日一番最初に発表しました。クラスメイトや先生からの反応は中々良かったように感じます。生徒全員のプレゼンテーションが終わると、「Why you want to be a professional in your chosen field?」などの質問が先生からあります。「Knowing yourself is the beginning of all wisdom.」は、最も大切な考えですね。

学校のActivities

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私が留学した時期のサンフランシスコらしいActivitiesをいくつか紹介します。Pier39&Fisherman’s Wharf, Autodesk Innovative Design Gallery, SF MOMA ,Cable Car, SF Giants Baseball Game, Basketball Gameなどです。参加者の最低人数が5人のため、中止になったり、参加者がどうしても新入生中心になってしまうのは少し残念でした。Activitiesの日程と合わなかったのですが、どうしてもメジャーリーグを一度見てみたかったので、ジャイアンツとアスレチックスの試合を観戦して来ました。私のメジャーリーグの感想ですが、日本のプロ野球と違い、観客席の防球ネットがないので選手との一体感が生まれやすいです。また、観客も陽気な方が多いので、観戦をとても楽しんでいる印象を持ちました。ちなみに試合の方は2:1でジャイアンツの勝ちです。

卒業証書

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卒業式に出席した卒業生は数人と少なかったです。私達はスタッフのアニカから卒業証書を受け取りました。世界地図を背景に記念撮影をするのは良いことですね。卒業式前にTeacher Aydasaraからいただいた評価が、3カ月程前に留学したニューデリーキャンパスの評価よりも少し改善していたのは嬉しかったです。皆様にお礼を言い、帰り際に予期せぬ出来事がありました。割と親しくしていたスタッフのクックからお手紙をもらいました。スタッフの方からのお手紙は初めてでしたので、忘れられない思い出になりそうです。See you again,Cuc!

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Super Student Award

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ILSC’S Super Student Awardと書かれた大きな額縁を学校の通路で発見しました。先生ではなく、生徒?と疑問に感じたので、学校のスタッフに詳細を聞いてみました。授業態度が良かったり、ボランティアに参加したり、他の生徒の面倒をみるような人柄の良い方をセクション(4週間)ごとにクラスの中から先生が一人選ぶようです。クラスごとに選ばれた生徒の中から最後に抽選でSuper Student Awardの方を決めるようです。英語の実力だけでなく、人物を評価するのは面白いですし、学校の良きカルチャーも出来るので良いシステムだと思います。学校のスタッフだけでなく、生徒もフレンドリーな方が多いのは、こうしたシステムの影響が大いにありそうですね。

留学の合間にサンフランシスコ観光

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サンフランシスコの三大観光名所…私のおすすめの三大観光名所は、ゴールデン・ゲート・ブリッジ,アルカトラズ島,フィッシャーマンズ・ワーフです。ゴールデン・ゲート・ブリッジは、全長約2.7kmで、ゴールデン・ゲート海峡に架かるインターナショナルオレンジ色の吊り橋です。皆さんも一度は見たことがあると思います。アルカトラズ島は、脱獄不可能と言われた監獄の島です。「アルカトラズからの脱出」や「ザ・ロック」などの映画の舞台にもなっています。私は独房に初めて入ったのですが、一日中独房にいるのは厳しいですね。(苦笑) 観光地でありながらも、犯罪抑止力になるかと思います。アル・カポネなどの大物マフィアも投獄されていたようです。フィッシャーマンズ・ワーフは、カニの看板が有名です。数多くのシーフードレストランや様々な種類のお店があります。パンの器のクラムチャウダーは人気があり、私も注文してみました。酸味のあるパンとクラムチャウダーは中々美味しいですし、思い出の写真としても良いと思います。ピア39というショッピングモールもあり、その近くに水族館もあります。大道芸人も多いので、家族で一日楽しめるウォーターフロントエリアになっています。

世界遺産のヨセミテ国立公園

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カリフォルニア州の東側に沿ったシェラネバタ山脈に囲まれた場所に位置し、サンフランシスコの中心から、車を利用して片道約4時間で行けます。ヨセミテのシンボルであるハーフドームは、岩の形状が独特で印象的です。氷河が創作した彫刻美のようなカセドラルロック,世界最大の一枚岩のエルキャピタンそして人気のヨセミテ滝は北アメリカで最も高い滝です。氷河期に発達したヨセミテは、硬い岩だけを残し現在のような地形を形成しました。圧倒する景観に人々は魅了されるかと思います。

ナパバレーとシリコンバレー

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ナパバレーでは、カリフォルニアワインの創始者とも呼ばれるロバート・モンダビのワイナリーや最上級赤ワインのオーパス・ワンのワイナリーなど計5カ所見学しました。ナパバレーワイントレインも風情があって良かったですね。数種類のワインを飲み比べたのは初めてでしたが、やはり料金が高いワインが美味しく感じたのは気のせいでしょうか。(笑)シリコンバレーでは、Meta本社(旧 Facebook), Google本社, Apple本社,スタンフォード大学等を視察しました。世界のトレンドをつくりだす企業や短期間で急成長する企業を実際見るのは、とても刺激を受けます。スタンフォード大学が産学連携の要になっているので、この大学を研究すれば、今後の日本の大学の運営にも参考になる点が多々ありそうです。私の起業家精神にも火がつきました。

留学の合間にニューヨーク観光

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私の好きな観光名所…世界遺産であり、アメリカの象徴は自由の女神です。マンハッタン島からフェリーで20分程の場所にリバティ島はあります。小さな島ですが、アメリカらしい世界を照らす自由の精神がそこにあります。世界中から観光客が集まる場所は、タイムズスクエアです。様々な人種の方がいるので、一瞬自分はどこにいるのだろうと考えてしまう場所ですね(笑)。また、私にとって一番感慨深い場所は、ナショナルセプテンバー11メモリアル&ミュージアムです。同時多発テロから10年後にメモリアルが開業し、犠牲者全員の名前が記載されました。同時多発テロは、当時私が勤めていた会社から独立する間際の出来事でしたので、今でも鮮明に覚えています。キリスト教とイスラム教を融合する宗教なり、教えが今まさに求められているように感じます。芸術関係の観光名所は次の項目で紹介します。

メトロポリタン美術館

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世界三大美術館の一つと言われています。ジャンルごとに、数多くの名作を展示しています。これだけの規模なのに私立美術館というのは驚きです。私は2Fのヨーロッパ絵画を中心に見たのですが、ラファエロ,レンブラント,フェルメール,ゴッホ,ゴーギャン,モネ,ルノワール,シャガール,ピカソなどの有名作品が揃っています。まさに時代ごとのオールスター揃いです。私はお気に入りのゴッホの「麦わら帽子の自画像」と記念撮影をしました。

ブロードウェイミュージカル

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タイムズスクエア周辺にミュージカルを鑑賞出来る劇場がたくさんあります。私は、オペラやバレエは好きでたまに鑑賞しますが、ミュージカルはそれ程詳しくはありませんでした。ブロードウェイの訪問をきっかけに少し勉強してみました。「オペラ座の怪人」や「ライオンキング」は鑑賞したことがありましたので、米倉涼子やシャーロット・ケイト・フォックスで話題になった「CHICAGO」とディズニーの「Aladdin」を見て来ました。ダンスに興味ある方は「CHICAGO」,家族で見たい方は「Aladdin」がおすすめです。入手困難なチケットもあるので、事前に日本で予約した方が良いかもしれません。

留学の合間にボストン観光 フリーダムトレイル

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フリーダムトレイルとは、市内中心にあるボストンコモンの観光案内所をスタートとし、アメリカ合衆国建国へ向けて走った先人ゆかりの16カ所の史跡を赤い線で結んでいて、ゴールはバンカーヒル記念塔になります。①ボストンコモン⇒②マサチューセッツ州議事堂⇒③パークストリート教会⇒④グラナリー墓地⇒⑤キングスチャペルと墓地⇒⑥ベンジャミン・フランクリンの立像とボストンラテン学校⇒⑦オールドコーナー書店⇒⑧オールドサウス集会場⇒⑨旧州議事堂⇒⑩ボストン虐殺地跡⇒⑪ファニュエルホール⇒⑫ポール・リビアの家⇒⑬オールドノース教会⇒⑭コップスヒル墓地⇒⑮USS コンスティテューション号⇒⑯バンカーヒル記念塔の順です。全長は約4kmですので、迷わずに効率良く観光出来ます。ただ、私がフリーダムトレイルを歩いた日の気温は5℃。厳しい寒さとの戦いが待っていました。(苦笑)先人達の苦労を見ても、その後に国が発展していれば、報われるように感じました。

ハーバード大学とマサチューセッツ工科大学

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東京大学には仕事で行く機会が度々ありましたので、アメリカの最高学府も一度は見てみたいと常日頃から思っていました。ボストンでは、ハーバード大学とマサチューセッツ工科大学が特に有名です。ハーバード大学は1636年に創立された最古の大学です。卒業生には、8人の大統領,数十人のノーベル賞受賞者を輩出しています。赤レンガの校舎を見て、東京大学と似ていると感じたのは私だけでしょうか。きっと東京大学が真似したのでしょう。(笑)マサチューセッツ工科大学は、科学,工学,技術教育と世界の最新技術を探求しています。キャンパス内を歩くと100カ国とも言われる多様な国籍の生徒がいて、とてもユニークな大学だと感じました。多様性が創造性にも、繋がっているのではないでしょうか。

ボストン美術館

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アメリカ独立100周年の1876年7月4日に開館。ヨーロッパ美術,アメリカ美術,アジア美術,ギリシャ・ローマ・エジプトなどの古代美術,現代アートまで所蔵作品は多岐にわたり、作品数は50万点にも及びます。アメリカの三大美術館の一つにもなっています。ゴーギャンの名作「我々はどこから来たのか、我々は何者か、我々はどこへ行くのか」の現物を見れたのは嬉しかったですね。日本美術の総数も10万点程あります。その中の仏教美術には、詳しく解説しているものも一部にはありました。アジア人以外でも関心は高いのだと思います。海外で見る日本美術品から新しい気付きが得られそうです。日本庭園の天心園が閉園しているのは残念でした。