南アフリカ留学体験記


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セブイチのゆーです。南アフリカ留学は、LALケープタウンキャンパスで学びましたので、留学体験記としてお伝えしたいと思います。

学校の雰囲気

atomosphere
私が留学した2月中旬の生徒の国籍比率は、ヨーロッパの方約80%,南米の方約10%,アジアの方約5%,その他5%といった感じでした。ヨーロピアンの中でも、特にドイツ人が多い印象を受けました。彼らにとって、ケープタウンは人気の都市のようです。学校関係者に聞いたのですが、日本人留学生はどこの語学学校でも一人いるかどうかみたいです。日本人留学生にとっては、大変恵まれた環境ですね。

生活上の注意点

cautionsinlife
日本には、ケープタウン,南アフリカ共和国,アフリカ大陸の情報がとても少なく感じます。私も出来る限り情報を入手したのですが、事実と異なる記事もありました。ケープタウンに関していえば、インフラもしっかり整っていて、食事,気候を含め生活環境は良いです。メインストリート沿いには、スーパーマーケットも多く便利です。物価も日本より少し安く感じました。治安の問題も、移動はタクシーを使用する,21時以降は外出しないなどの対策で、被害者になる確率はグッと下がると思いますね。海外生活では、安全な地域であっても、何らかの治安対策は必要になります。

初日のスケジュール

schedule

08:00~08:15  自己紹介
08:15~08:30  Speaking Test
08:30~08:45  Writing Test
08:45~09:30  Placement Test
09:30~10:00  School Tour
10:00~10:15  Orientation
10:15~11:00  Free Time
11:00~12:30  Lesson
12:30~13:00  Lunch
13:00~16:00  City Tour
18:00~      Monday Braai

オリエンテーション

orientation
オリエンテーション前に小さなリュックサックが新入生一人一人に配られます。アフリカでは、ワイルドアクションが求められているのですかね(笑)。リュックサックの中にケープタウンのストリートマップ,小冊子のガイド,絵ハガキの3点が入っています。新入生に対する学校側の配慮を感じます。オリエンテーションでは、クラスルールズ,スクールルールズ,卒業証書の条件, Activities等の要点を説明されました。生活する上で、不明な点はスタッフにいつでも相談して下さいという姿勢は頼もしいです。

City Tour

citytour
Sea Point,Clifton,Camps Bay,The Castle of Good Hope, Parliament,Signal Hillなどを訪れました。3時間程のツアーでも、ケープタウンの街並みはある程度分かります。Signal Hillで、南アフリカ産ワインを片手に、テーブルマウンテンを見ながら、新入生一同で乾杯したのは、今となっては良い思い出ですね。

時間割

timeschedule

Lesson      Teacher
09:00~10:30   Wendy
11:00~12:30   Wendy
13:30~15:00   Amy

初日のテスト

test
ケープタウンに出発する前までに、日本でオンラインのプレイスメントテストを受ける必要があります。時間は40分程ですが、私は良いサービスだと思います。なぜなら、新入生の大半は時差ボケが残り、体調が万全ではないからです。私も東京からケープタウンまで片道約23時間のロングフライトをしました(苦笑)。Speaking Testはアンケート形式で質問され、最後に英語のスキルで改善したい点を聞かれました。Writing Testは、「Please write about your last horiday.」の題名で書きました。ちなみに、私のテスト結果はLevelで言うとUpper-Intermediateでした。このLevelの生徒は、Speakingにはさほど困らない方々ばかりです。Intermediate以上の実力があれば、グループクラスでの学びは大きくなると思います。

Monday Braai

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Braaiとは、バーベキューのことです。この言葉は南アフリカの方言なのですかね。LAL Cape Townでは、新入生のために毎週月曜日18時からバーベキューパーティーを開催しています。新入生だけでなく、バーベキューやパーティー好きの生徒も集まりますので、結構盛り上がりますよ。こちらのパーティーの面白いところは、参加する生徒がそれぞれ好きな食材を持参する点です。私が参加したパーティーでは、なぜかオーストリッチのお肉が大人気でした(笑)。一度は食べてみたいということですかね。マッスルマンのTeacher Guidoが、生徒のためにひたすら焼いてくれました。南アフリカの地元産ビールも少しいただきましたが、飲みやすく美味しかったです。
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Morning Class

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この授業は、Teacher Wendyです。青空教室が好きな先生です。学校で用意してくれたPEARSONという素晴らしい教科書があるのですが、教科書にそって授業は行ないません。ベテラン先生に良くある傾向ですね。基本的に生徒同士のディスカッションを大切にしていました。例えば、「Mobile mad」という文章を読んだ後に、現代の若者が携帯電話の中毒になっているのをどう思うかと質問し、生徒一人一人が自国の状況を伝え、ディスカッションをしていきます。これは日本だけの問題ではなく、世界共通の問題だと分かり驚きましたね。また、携帯電話のマナーについてWritingしましたが、Teacher Wendyは日本のマナーに興味津々でした。「We have to talk in public calmly.」「We should always keep it on silent mode.」など日本では当たり前のことでも、海外ではとても礼儀正しく見えるようです。海外留学して日本文化を知る良い例ですね。青空教室の際は、「On the road」というテーマで、mobility,congestion,traffic-calmingなど指定された単語を使用して、自国の交通事情を説明していきます。様々な視点から各国の事情を学べるのは、留学の効果だと思います。

Afternoon Class

afternoonclass
この授業は、Teacher Amyです。毎回工夫を凝らした楽しい授業でしたね。「Conversation Questions Culture」というテーマで「What are some things that define a culture?」,「What do you think is interesting about your culture?」などの質問に生徒が順番に回答していき、その後でディスカッションをします。生徒の関心分野も良く分かるので、コミュニケーションをとるには適した授業だったと思います。又、Tongue Twister(早口言葉)の練習もしました。クラスメートのアドバンスレベルのドイツ人ヤネットはさすがに上手でしたね。特に印象に残る授業としては、「Ross Kemp on gangs in Cape Town」というドキュメンタリービデオを見て、死刑制度,終身刑,アパルトヘイト, Manenbergという治安の悪いエリアについてディスカッションをしたことです。南アフリカの先生から、直接異文化を教えていただいたのは有り難い経験でした。

学校のActivities

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私が留学した時期は、月曜日から日曜日までActivitiesがあり、全て有料でした。あえて無料のActivitiesを提供しないのは自信があるからでしょうか。学校内ではActivitiesをAdult Excursionsと呼んでいました。Adult Excursionsを具体的紹介しますと、City Tour,Kirstenbosch Botanical Gardens, Access Park or Go Cart Racing, Blue Rock Water Experience, Brewery Tour and Beer Tasting, Groot Constantia Wine Estate, Cape Agulhas&Hermanus, Cape Point and Cape of Good Hopeなどです。かなり豊富なExcursionsを提供しています。尚、旅行代理店で申し込むよりも大幅に安くなっていてお得です。Afternoon Classに出席している方は、授業を休まないと参加出来ないので、土曜日と日曜日を中心に考えても良いかと思います。

卒業証書授与

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卒業生が20人以上いたこともあり、卒業証書授与そして記念撮影は結構盛り上がりました。日本人生徒が珍しいということもあり、私だけ個別インタビューを依頼されました。「What would you tell to Japanese students who are looking for a destination to learn English and they still don’t know about Cape Town as a learning destination.」等何点かの質問に回答させていただきました。留学希望者に正しい情報が伝われば幸いです。

留学の合間にケープタウン観光

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テーブルマウンテン国立公園…ケープタウンの繁華街からも近く、標高約1086mの山頂が平らかな山です。ケープタウンの街並みは山と海があることで有名ですが、その山の代表的な存在です。頂上には、ロープウェイかハイキングで登れます。ハイキングですと、数時間はかかるようです。断崖絶壁をロッククライミングされている方もいました。頂上からはケープタウンの市街地を一望出来ます。私は頂上までロープウェイを使用したのですが、乗ってびっくりです。何とロープウェイの床が360°回転するのです。アイディア一つで観光客も大喜びですね。いろんな角度からの写真が撮れて、私も大満足でした。

ケープポイントと喜望峰

capeofgoodhope
ケープポイントは、ケープ半島の最南端です。ケープポイントを眺めることが出来るルックアウトポイントへは、ケーブルカーか徒歩で行きます。昔の灯台のある展望台は、所狭しと観光客で賑わっていました。展望台から見れるディアスビーチは絶景ですね。私が展望台に着く頃に霧が発生してしまい、美しい景色を写真に収めることが出来なかったのは残念でした。喜望峰のサインボードは人気があり、常時列をつくっておりましたが、私はしばらく待って記念撮影に成功しました。この写真は一生の思い出になりそうです。

AQILA私営動物保護区

aqila
ケープタウンの中心部から車で片道2時間程で行けるサファリです。日帰りで気軽に行ける最もアフリカらしいツアーかもしれません。日本の動物園と違って、広大無辺の大地でBIG5(ヒョウ,サイ,ゾウ,バッファロー,ライオン)等の人気の動物を探さなくてはなりません。私は幸いにも、BIG5の中でヒョウ以外の動物を見ることが出来ました。特に印象に残ったのは、私達の車の横を巨大な2頭のゾウが横切ったことです。活発に動きまわるゾウを見たのは初めてで、アフリカ大陸にいる自分を再認識しました。こちらの保護区には、4つ星の宿泊施設も併設されていて、宿泊者ならではのサービスもあります。サファリを複数回したい方には、宿泊はおすすめですね。

留学の合間にヨハネスブルグ観光

apartheidmuseum
アパルトヘイト博物館…まず、チケット売り場の後方で巨大なネルソン・マンデラ氏の写真が私達を出迎えてくれます。やはり、マンデラ氏はアパルトヘイトの代名詞的存在ですね。館内では写真撮影不可なので、ここで記念写真を撮ることをおすすめします。入口は何と白人用と非白人用に分かれていて、人種差別の疑似体験が出来るようになっています。館内はそれ程大きくはないのですが、当時の様子が伝わってきます。マンデラ氏の生前の映像も至るところで紹介されていて、生きる勇気をいただけます。

ソウェトエリアとマンデラ・ハウス

soweto
ソウェトエリアは、アパルトヘイトの迫害の象徴の地とも言えます。特に1976年6月16日の黒人学生と警察が衝突して、多数の死傷者を出したソウェト蜂起が有名です。マンデラ氏が14年間暮らしたマンデラ・ハウスもソウェトエリアにあります。自伝の中でも「8115の家は世界の中心であり、精神的にも非常に重要な地点として位置づけられている」と述べられています。小さな家ですが、マンデラ氏の大きな精神的支柱であったのだと思います。

コンスティチューションヒル

constitutionhill
この丘は、19世紀末にイギリス兵とボーア人が戦ったボーア戦争のあった場所です。ソウェト蜂起では多数の黒人が逮捕された地でもあります。アパルトヘイト時代は旧刑務所であり、ガンジー氏とマンデラ氏が共に収監されていました。私は小さな展示室で、尊敬するお二人と写真を撮りました。現在この地に、最高裁判所が建っているのは歴史の教訓のためでしょうか。