カナダ留学インタビュー【出口 真帆 様】


二人の写真(アイキャッチ)

 

Q カナダ留学を決めたきっかけを教えてください

A 大学入学前から、留学をしたいという思いが漠然とありました。そこで、大学3年生の夏休みを控え、「これが就活前最後の自由に使える長期休暇だ」と思ったので、短期留学にチャレンジしてみようと決めました。
 カナダ(トロント)を選んだ主な理由は、①カナダという国に惹かれていて、いつか行きたいと思っていたこと、②カナダはニュートラルな発音を学べたり、治安が良かったりと、語学留学にも適していると考えたこと、③バンクーバーよりも日本より遠いトロントの方が日本人も少ないと考えたこと、の3点です。

Q カナダ留学された語学学校・コース・期間は?

A 語学学校は ILSCのトロントキャンパスで、コースはFull Time Intensiveです。朝の8時半から11時15分までと、お昼休憩を挟んで11時45分から14時15分まで、計3種類の授業がありました。期間は2週間です。

Q ILSCの授業はいかがでしたか?

A 私が受講したのは、「Communication I4」「Pronunciation Intermediate 1&2」「International Current Events」の3クラスでした。
 授業の中ではクラスメイトの発音が聞き取れないことや、自分の発音が通じないことがあり、お互いコミュニケーションをとるために必死に説明し合ったことで、英語を実際に使う感覚を毎日肌身で感じられました。特に3つ目のクラスでは、毎日ひとつの政治トピックに対して生徒が意見交換をしあうので、相手の意見をしっかり聞き取ったうえで自分の考えも英語で練らなくてはなりませんでした。2週間のコースの中で、自分の考えを何とかして相手に伝えるための説明力や、相手の意見を理解する力を鍛えていただいたと思います。

1_3class

 
Q カナダ留学前と留学後の英語力は?

A カナダ留学前に比べて、自分の英語力の課題がより鮮明にわかるようになりました。今までは何となく、英語全てに自信がなかったのですが、語学学校の授業を通して、自分がどのスキルに秀でていてどのスキルが欠けているかがわかりました。私にとっては特にリスニングと発音が課題だったので、これからはより効果的な英語学習ができるのではないかと考えています。
englishpower

Q 留学で最も楽しかった思い出は何ですか?

A ひとつは、寮のルームメイトと会話した時間です。学校ではクラスが違ってなかなか話せないルームメイトたちですが、夕食の時間にたまに会って、お互いの国のことやトロントでの生活、将来のことなどを話し合った時間が心に残っています。
もうひとつは学校最終日のことです。私が通ったILSCトロント校では、一人一人がカナダの国旗を地元のスーパーで買い、友人同士で母国語のメッセージを書きあうという習慣がありました。登校最後の日の生徒がいると、その子の国旗にみんなで思い思いのメッセージを書きました。私も最終日に、韓国語やブラジル語、中国語などでメッセージを書いてもらいました。いつか海外旅行をしたらまた会いたいと思える友人たちに出会えたことが、とてもいい思い出です。

Q 留学で最も大変だったことは何ですか?

A 特に、学校で友達ができるまでが一番不安で大変でした。語学学校には友人と来ている子や、同じ母国の生徒のグループがあったりするので、その中でじっと待っているだけではなかなか友達ができません。勇気を出して同じクラスメイトの子にランチを誘い、そこから少しずつ友人の輪が広がっていきました。些細なことですが、「人からどう思われているかを考えすぎずに挑戦する」というチャレンジの数々が、留学で得られた貴重な体験だったと思います。

Q クラスメイトとの思い出は?

A 学校では韓国人とブラジル人のクラスメイトと一緒にランチを食べました。自分の言いたいことを英語で説明し、英語で相手の言っていることを理解し合うことは大変でしたが、「もっと仲良くなりたい」「相手の言葉を理解したい」という気持ちが英語へのモチベーションになりました。
放課後は、同じクラスの友人とよく出掛けました。夕日の綺麗な公園でピクニックをしたり、クラスメイトのおすすめのジェラート屋さんに行ったり、地元で有名なマーケットに買い物に行ったりもしました。授業以外の時間でも楽しい思い出をつくれたことで、英語で人とコミュニケーションをする上での自信が増えたと思います。

5_afterschool2
 
Q 留学中カルチャーショックは感じましたか?

A 日本人は授業中もじっと先生の話を聞いていることが多いですが、南アメリカ出身の生徒はフランクで、先生と積極的にコミュニケーションを取ろうとする傾向があるところに、文化の違いを感じました。自分の意見を求められる授業が多かったので、人の意見を傾聴するだけでは評価されず、「自分の考えを答える」という姿勢が大切だということを学びました。

Q 留学中に気を付けたことはありますか?

A 体調を崩したくなかったので、規則正しい生活と栄養の取れた食事を摂ることを心がけました。

Q 語学学校のActivitiesには参加されましたか?

A 参加しませんでした。

Q 留学中の休日はどのように過ごされたのですか?

A トロント支部に訪問し、ヨガイベントに参加しました。

Q 留学したことでどんな影響がありましたか?

A 海外では、誰も自分のことを知らない場所で、生身の自分でどれだけ通用するのか試すことができると思います。自分の真の実力が試されることは、私にとっては恐怖でもありましたが、やると決めて挑んだおかげで、今の何者でもない自分が持っている「強み」と「弱み」がよりはっきりと見つかりました。そして、強みの部分については自信が得られ、弱みについては自分の克服すべき課題がわかるようになりました。

Q 留学を終えて、今後の夢や目標を教えてください

A この短期留学を通して、英語学習について、「もう勉強しなくていい」というラインは存在しないことを感じました。英語が身についていくほど、次の課題が見えてくるので、慢心することなく、英語学習の道を一生歩きたいなと思います。

Q カナダ留学に考えている方へメッセージお願いします

A カナダ留学を決めるまでは、「たった2週間行っても何も変わらないのではないか」などと悩みましたが、帰国した今は、「今回留学に行けて本当に良かった」と思っています。
留学中は、不思議なことに、毎日、困難と幸運が同時に襲ってきました。「どうすればいいかわからない」という大変な問題だけではなく、日本では出会えなかった素敵な人との出会いという幸運も必ずセットで身に降りかかってきました。ただ、困難も幸運もすべて、日本の日常生活の中では想像もしなかった出来事で、未知の世界を肌身で感じるワクワクの毎日でした。語学留学をしてみたいと思った時が、最初のチャンスだと思います。少しでも興味があったら、心のままにぜひ一歩を踏み出してみてください。

カナダ留学体験記【出口 真帆 様】